2024/01/26 16:06



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こちらの記事は写真集制作にあたり、クラウドファウンディングを行った際に書いた活動報告です。
Ready for(クラウドファウンディングのサイト名)に載せていた活動報告ですが、勿体無いのでここのブログにも記録として残しておきたく、ここに残します。
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三上さんは、そもそも私たち『鹿角プロジェクト』の生みの親でもあります。
 
私たちと三上さんは、3.11の復興支援ボランティアを通じて出会いました。

先んじて金華山に長期ボランティアとして現地入りされていた三上さんとは、現地に入る毎にお会いしているので、今ではもう長いお付き合いになります。

ボランティア仲間で夜、雑魚寝する大部屋で他愛もない会話をしている中で、作業中にたまに落ちている鹿の角の話題になりました。

「縄文のころは、このあたりでは鹿の角を使って釣り針とか、いろんなものを作っていたんですぅ」

三上さんが発したこの一言がきっかけで、後に有志メンバーにより、『鹿角プロジェクト』が誕生しました。

初めは、もちろん鹿の角で釣り針をつくってみるところから始めることにしたのですが、 三上さんも、当時の鹿角製釣り針の写真や現在の釣り針を参考に、試作品を作ってきてくれました。

「釣り針の外顎(そとあご)と内顎(うちあご)をこしらえるのが、なかなか難しいんですぅ」

メンバーの前で試作品を畳に並べ披露してくれた時のそんな言葉とは裏腹に、なんだかとても嬉しそうだった三上さんの顔が今でも印象に残っています。


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