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我々は金華山で鹿の角を拾ってそれを使ったモノづくりを行なっています。

毎年、石巻芸術文化祭にて活動紹介をしているのですが、三上さんは欠かさず一緒に参加してくれます！

その時に持ってきてくれる自作の鹿グッズが良いのです！
三上さん自慢の鹿グッズの一つに鹿の角で作った獅子笛があります。

前の活動報告の写真にあるものは、吹くと鹿の鳴き声とそっくりな「ピュー！！」という音がします。

これは、鹿を追い払うためにかつて使っていたそうです。
これらの笛はみたこともある方いるんじゃないかと思いますが、
実は”鹿を呼び寄せる笛”なるものもあるのです！

鹿の角の枝分かれ部分（扇型）のものを使った獅子笛です。
吹くときに指を中央から両端へ滑らせます。すると「チーー」という細い音がなります。
メス鹿たちは群れになっていて仲間や子供を呼び寄せるときに「こっちにこーい、ここは水場だよ〜餌場だよぉ〜」という時に呼ぶ声に似せて作ってあります。
昔々はヒキガエルの皮や鹿の耳などを貼り付けて作っていたらしいのですが、

「それは手に入らないから、かなり多くの種類のビニールを貼り付けて実験したんですぅ。そしたらひとつそっくりな音がするビニールを見つけたんですぅ」

と言って、目の前で音を出してくれました。

人がたくさんいるところで吹いていたので、鹿ではなく人がたくさん寄ってきました。

不思議な音に導かれた方々へ、また鹿のイヤリングをぶら下げながら獅子笛の説明をしてニコニコと満足げな三上さんでした。