2024/01/29 09:12
ーーーーー
こちらの記事は写真集制作にあたり、クラウドファウンディングを行った際に書いた活動報告です。
Ready for(クラウドファウンディングのサイト名)に載せていた活動報告ですが、勿体無いのでここのブログにも記録として残しておきたく、ここに残します。
ーーーーーReady for(クラウドファウンディングのサイト名)に載せていた活動報告ですが、勿体無いのでここのブログにも記録として残しておきたく、ここに残します。
宮城県石巻市にある金華山は、島であり、船でのみ渡ることができます。
この島には、鹿が660頭前後、猿が250〜300匹生息しており、本州とは異なる独自の生態にあることが様々な研究者から発表されています。
私達がボランティアとしていて金華山に滞在する期間中、研究者の方々と交流する機会に恵まれました。
話をしていて驚いたのは、30年以上も前から、年に何回も、長期間金華山に滞在して研究を続けていること、鹿の一頭一頭、その顔を判別できるということ、どこで産まれて、親は誰で、どこで亡くなっているかまで追跡しているということでした(家系図まであるんですよ)。
これは猿の研究者の方も然りで、私達には決して近づいてくることはない猿の群れの中に入っていく研究者の方が、群れの中で一緒に移動している様子を目撃したこともありました。
私達鹿角プロジェクトは、毎年雄鹿が落としてくれる鹿の角をツアーで拾い集め、作家の皆さんに提供加工して商品を販売する活動をしていますが、上記のとおり、鹿の一頭一頭を細微まで追跡している研究の邪魔をするものであってはならないとの考えに至りました。
そこで、せめて、拾得した鹿角の位置、重さを計測し、写真撮影して、研究者の方へ報告することにしています。
また、今回私達が作成する三上義弘さんの写真集には、研究者の方々がまだ金華山の調査に入る以前の写真も含まれていることから、研究に資する資料としても提供するつもりでした。
今回のクラウドファウンディングでは、そのような研究者の方からも支援を頂いており、ご協力に感謝します。
なお、金華山の鹿に関する研究については、2022年に刊行された書籍「シカの顔、わかります」(南正人 著 東京大学出版会)がお勧めです。
金華山に行って、ぜひ鹿一頭一頭の違いをご覧になってみてはいかがですか?
※当サイトの情報を転載、複製、改変等は禁止いたします。
Rokkaku Project All Rights Reserved.